HSK4級に合格!
このブログでは以前、自分の勉強法(時間の使い方や弱点克服)について触れました。
また、3級に合格した際にも、3級についてまとめました。
この3級の合格報告の投稿から1ヶ月…HSK4級を受験。
そして、見事に合格できました!
私の勉強方法は間違えていなかったようです。ふぅ、良かった。
HSK4級の点数公開!
そんな私のHSK4級の成績を公開!
HSK4級は300点満点。
- 听力(リスニング)
- 阅读(読解問題)
- 写作(作文)
の3つで構成され、それぞれ100点が割り振られています。
180点が合格ライン。
そんな私の点数は…
…ジャン!!!!
212点!!
実は、3級の時とは違い、過去問ではなかなか合格点である180点をクリアすることができませんでした。
やはりそれなりに難しく、特に写作(作文)が難しい…。
合格しているかどうかすら不安でした。
HSK4級の体感難易度は?
そんなHSK4級の体感難易度ですが、
しっかり勉強しないと、合格は難しい!
と言う感じです。
とは言え、私も本格的に勉強したのは試験前1ヶ月だけ。
効率的に点数を上げる方法は確実にあります!
私の具体的な勉強法・攻略法をご紹介します。
HSK4級に合格するには?
HSK4級にが合格する為のおすすめの勉強法
HSK3級の時と何も変わりません。
基本的な私の勉強法はこれです。
過去問をひたすら繰り返し解いていきます。
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- 過去問を時間通り一通り解いてみる(自分が解けない問題の傾向と、試験の流れを知る)
- 解らない問題にはチェックをつけておく
- 一度解いたらその後の勉強は「解説→回答→問題」の流れを繰り返す
- 解説の中で知らない単語は片っ端から調べ、書き込み覚えていく
今回も、やはり単語が苦手…。
過去問の解説ページに片っ端から知らない単語を書き込んでいきます。
特に、ヒアリングの問題で知らない単語が出てくると本当に呪文にしか聞こえないため、ヒアリングの問題にでてくる新出単語は重点的に覚えました。
また、これでも勉強時間が足りないと感じたため、通勤時に電車の中(10分弱)で、毎日HSK公認のアプリを使い、単語を覚えるようにしました。
ま、通勤時に覚えることはなかなか困難なのですが…。
それでも気休めにはもってこいです。
試験勉強時の合言葉はやらないよりマシ。
HSK4級に合格するまでの勉強期間・勉強時間は?
勉強期間は受験申し込みを行ってからの1ヶ月間です。(3級受験の2ヶ月後からの1ヶ月)
勉強時間は仕事をしながらの勉強なので、そんなに固まった時間は取れませんでした。
短い時で全く手をつけていない日もありましたし、しっかりと勉強できる日でも最高で6時間ぐらいでしょうか。
特に11月は仕事が本当に忙しく、時間を確保することが困難でした。
hSK4級の具体的な攻略法
ここからは具体的な攻略法についてご紹介します。
1ヶ月しか期間がない中での勉強だったので、いかに効率よく点数を上げるかを考えました。
解らない問題を一通り解く時間すらもったいなく感じたので、解説を中心にまずは暗記します。
(もちろん、1度は一通り解きます。全体の流れ・時間配分を知るためには必ず必要です。)
「1 听力」の攻略法
1番はヒアリングの問題です。
全ての問題に言えることなのですが、会話のスピードが速い&1度しか流れないため、この速さに慣れておく必要があります。
聞き流すだけで良いので、毎日聞いた方が良いです。
ヒアリングは大きく分けて設問が3部分に分かれています。
この3部分なのですが、それぞれに癖があり、一番解きやすいのは「第2部分」です。
それぞれ解説します。
第1部分(第1-10題)
この部分は流れる文章の内容と答えが合っているかどうかを当てる○×クイズのような問題です。
正答率は2分の1ですが例え聞き取れていたとしても、知らない単語が出てきた場合に文章の意味が全くよめず、訳が解らなくなります。
確実に正解を狙うのは、実は難しく感じます。
勉強法としては、過去問を解きながら知らない単語を覚える努力をしていくしか方法はありません。
第2部分(第11-25題)★点を取りやすい
こちらは4択問題で正答率は4分の1ですが、第1部分より圧倒的に簡単です!
なぜなら、だいたい答えをそのまま文章中で言ってくれるから!
コツとしては、問題が流れる前に解答をしっかり見ておき、単語が流れるイメージを作っておくこと。
そうすれば集中していればどの答えかが解ります。
ここは点数の稼ぎどころです。
第3部分(第26-45題)
これはもう、単語をひたすら覚えて、会話している状況を想像できようにしておくしかないです。
過去問を活用しながら、だいたいの会話の流れを掴みます。
ここは問題数が多いだけに、1問でも正解を増やせるように努力するしかありません。
「2 阅读」の攻略法
2番は読解問題です。
これもまた3部分に分かれています。
第1部分は穴埋め問題で、消去法でもなんとかクリアすることができます。
ですが、第2部分が少しややこしいです。
解説していきます。
第1部分(第46-50題)★点を取りやすい
開始早々に例題の選択肢を消します。
穴埋め問題なので、解る問から答えていき、解けなかった問題は後回しに。
最後に適当なものを埋めます。
第2部分(第56-65題)★重点的に勉強!
3つの文章を並び替える問題。
この問題が厄介です。解ける時と解けない時があります。
ぶっちゃけ解説を見ても、すんなり解る時と解らない時があります。
3つの文章は、それぞれ主語や述語となる部分が隠れています。
たとえば、とある問題を日本語訳したものですが、
A.21世紀に入ってから
B.人々の生活を極めて大きく変えた
C.ロボット技術は飛躍的な発展を遂げた
この場合の答えはACBになります。
AとBの組み合わせ、AとCの組み合わせを見た時、文章的にはABでもACでも作れちゃいますよね。
しかし、BCはどうでしょう?
これはなんだかおかしな感じがしますよね。
ですので、BとCの組み合わせはCBが正解です。
あとはAをどこに置くか。
気をつけないといけないのは時間配分です。
あまりに時間がかかる時は日本語に訳さず、そのまま中国語で文章的におかしくないように組み立てると良いです。
第3部分(第66-85題)
この問題も時間配分が重要です。
長文を読み解き、選択肢を見つける問題ですが、文章さえ読み解くことができればそんなに難しい問題ではありません。
速読を意識して、どんどん進める必要があります。
「3 书写」の攻略法
3番は作文問題です。
これがやはり一番難しいですよね。
ポイントとしては、中国語には6要素があるということ。
- 人物
- 时间
- 地点
- 事件起用
- 结过
- 结果
これも覚えておくと第1部分、第2部分の文章を作る際に「抜けてることはないかな?」というのを意識することができます。
第1部分(第86-95題)★重点的に勉強
この問題は文法を覚えていけば解ける数・スピード共に上げることができます。
よく出るものを挙げますと
- 使役構文
- 比較構文
- ”把”構文
- 強調構文
- ”得”状態補語
- ”在”結果補語
- 能願動詞
- 在現文
- 起作用
この辺でしょうか。
解説に上記のどれを使っているかが大体載っています。
理解できていない所があれば、私は以下の文法がまとまっている本を見ながら覚えていきました。
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そして、この問題の一番の攻略法は、絶対に過去問をやり込むことです!
私はこの問題を、過去問5回分、全て正解できるまで何度も何度も繰り返し解きました。
実は、試験に過去問に似た問題も出てきました。
これは繰り返し解いて、文法を意識して調べると点数を取ることができます。
第2部分(第96-100題)
最後の作文問題…。これが一番苦労しました。
この問題は、出てくる写真に紐づく動詞や形容詞の単語を覚えていないと解けません。
まずはそこから。過去問を解いていけばある程度パターンは解ってきます。
私も色々とやり方を試しました。
日本語で一度文章を作ってから翻訳もしましたが、うまくいかず。
そこで、中国語の6要素を思い出しながら、最低限外さないように文章を作れば少し正答率が上がりました。
- 人物
- 时间
- 地点
- 事件起用
- 结过
- 结果
1の「誰が」2の「いつ」6の「どうしたのか」。
これだけでも簡単な文章なら作ることができます。
大事だと思うのは「書く勇気を持つこと」です。
なかなか自信がないので、文章を作ることが難しく感じるのですが、まずは書いてみることが重要です。
そして、書いたら以下の言語交換のアプリで、どんどんネイティブの人におかしくないか確認すると良いと思います。
中国人はすぐに返信をくれますよ。
または、私のように言語交換のパートナーを作るのもオススメです。
中国語初心者がHSKを受けるなら何級から?
3級の時と締め方が一緒になってしまうのですが…
検定は自分の能力の可視化なので、自信のない自分にはもってこいでした。
長いこと専門学校で学生を指導していますが、常に心がけていることは
- 自信をもつこと
- モチベーションを保つこと
- 「勉強しよう」と思えるきっかけを作ること
この3つです。結局気持ちが入っていなければ良いものを作る原動力は生まれません。
私は試験勉強においても同じと考えています。
もし、お金・時間に余裕があるのであれば、私は1級からでも受けて良いと思います。
あくまできっかけ、そして級をとって自信をつけることが重要です。
皆さんも是非、自分に合った勉強法を模索してみてください。
2017年12月3日に受験したHSK4級。その結果が本日公開されました。
HSK3級にひきつづき、HSK4級にも合格しました!うれしー!
コツコツ勉強してきた甲斐があります。
今回も、3級の時同様、勉強法などについて、以前よりももっと中身について具体的にご紹介したいと思います。