みなさんは「蘇打綠 Sodagreen」という台湾のバンドを知っているだろうか?
私はアルバム「秋:故事」に入っている「故事」という曲のMVをたまたまYoutubeで目にした。
そして、その世界観に一気にハマった。
「故事」MV
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今観てもやっぱりすごい…。この世界観。
このMVを観て「すごいクリエイターが集まって素敵な仕事をしてるんだろうなぁ」と感じた。
彼らは以前紹介した「五月天 Mayday」や「滅火器 Fire EX.」と比べると、日本のバンドとコラボレーションを行なった事がない。日本での活動は圧倒的に少ない。
さらに、2017年1月から3年間の活動休止。
そのため、日本人が彼らの事を知る機会がなかなかないのだ。
もったいない!!!
台湾の事を知らずとも、音楽が好きなのであれば一度聴いてほしい。
最初はボーカル青峰の歌声の独特さが気になるかもしれない。
しかし、その表現力や世界観にすぐに引き込まれるはずだ。
目次
台湾のバンド「蘇打綠 Sodagreen」の基本情報
蘇打綠 Sodagreenの読み方・呼び方は?
中国語で
蘇打綠(Sūdǎlǜ / スーダァリゥ)と呼ぶ。
日本で彼らを呼ぶときは
Sodagreen(ソーダグリーン)でもOK。
中国や台湾のアーティストは大体が英語名を併記している。これはアーティストに限った事ではない。中華圏の人は普通の人でも呼ばれやすいようにと英語名を使っている人が結構いる。(名付け方は自由らしい)
バンド名は、「ソーダ水のような爽やかで透明感のあるイメージは、自分たちの音楽性にぴったり合う」ということでソーダという言葉を入れ、それにボーカル青峰の一番好きな色である緑(グリーン)を組み合わせて考案された。
ウィキペディアより
本当に素敵なバンド名だと思う。
楽曲もバンド名から想像がつくような爽やかさを感じる。
メンバーのプロフィール
- Vocal – 青峯(チンフォン/Wu Qing-Feng・Greeny)
- Bass – 馨儀(シンイー/Hsieh Shin-Yi・Claire)※女性
- Guitar – 家凱(ジャーカイ/Liu Jia-Kai・Kay)
- Keyboard – 阿龔(アコン/ Kung Yu-Chi・Zephyr)
- Drums – 小威(シャオウェイ/Shih Jun—Wei・Zephyr)
- Guitar – 阿福(アフー/Ho Jing-Yang・A-Fu)
ボーカルの青峯は他のアーティストへも楽曲提供を行なっている。
例えば、私も大好きな楊丞琳(レイニーヤン)の「帶我走」。名曲すぎる…
ライブではセルフカバーも行なっている。
メンバーの好きなアーティスト
- レディオヘッド
- ジミー・ペイジ
- コールドプレイ
- U2
- トーリ・エイモス
実は、アルバム「秋:故事」に入っている「我好想你」を聴いた時、なんとなくレディオヘッドの「My Iron Lung」を連想した。
レディオヘッド「My Iron Lung」
蘇打綠「我好想你」
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静かなメロディから激しく狂気じみた展開をするところがなんとなく似ているのかもしれない。
(ちなみに、「我好想你」は私の超超超大好きな曲だ…擦り切れるほど聴いている(レコードじゃないけど))
メンバーが好きな日本のアーティスト
- 椎名林檎
- 東京事変
- 矢井田瞳
蘇打綠 sodagreenのバイオグラフィ
詳しくはウィキペディアを見てもらった方が良いが、ざっくり紹介すると
- 2001年 大学時代にボーカルの青峯を中心に結成
- 2003年 現6人体制に 音楽プロデューサー林暐哲に出会う
- 2004年 デビュー
- 2005年 ファーストアルバム「蘇打綠」リリース、大ヒット
- 2007年 金曲奨(台湾版グラミー賞)最優秀バンド賞
- 2008年 金曲奨(台湾版グラミー賞)最優秀バンド賞
- 2010年 金曲奨(台湾版グラミー賞)最優秀MV賞
- 2015年 ワールドツアー 品川Stellar Ballでライブ
- 2016年 金曲奨(台湾版グラミー賞)8部門にノミネート、最優秀アルバム賞など5部門受賞
- 2017年 活動休止
活動休止前、2016年の金曲奨は5部門を受賞。彼らの勢いを見ることができる。
蘇打綠 Sodagreenをおすすめする3つのポイント
個人的におすすめする3つのポイントを曲と一緒に紹介したいと思う。
1.ボーカル青峯の歌声の綺麗さ
1つめはボーカル青峯の歌声の綺麗さ。
彼のハイトーンは最初聴いた時「女の人!?」と思うぐらい綺麗だ。
MVも歌も素敵「是我的海」
蘇打綠は静かな出だしから後半にかけて盛り上がる、こういう楽曲が多いのだが、それがドツボだ。
切ない。
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彼らの代表曲「小情歌」
彼らを一気に有名にした楽曲「小情歌」。
優しいメロディ・優しい歌声・優しい歌詞、まさに彼らを表すような曲だと思う。
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S.H.EのEllaとのコラボ「你被寫在我的歌裡」
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2.メッセージ性の高い歌詞やMV
表現が難しいのだが、静かに叫ぶというか、切ないメロディや歌詞が私は好きだ。
蘇打綠の楽曲にはそんな曲が多い気がする。
「你在煩惱什麼」
「君は何に悩んでいる?」という曲。
MVはど直球。最初は「え?」となるかもしれないが、是非最後まで見てみてほしい。
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「我好想你(小時代ver.)」
先に紹介した「我好想你」のMV別ver。
中国の映画「小時代」のテーマソングのため、映画の映像を合わせたMV。
これはこれで映像が綺麗&場面に合いすぎていて素晴らしい。
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3.彼らの世界観を形作るコンセプトアルバム達
ヴィヴァルディ・プロジェクト「四季」シリーズが超絶素敵
何と言っても、この四季シリーズが超絶素敵だ。
2009年から始まったこのプロジェクトは、作曲家ヴィヴァルディの「四季」からインスピレーションを得たという。
「四季」に合わせて4枚のアルバムがある。
クラシックといえば、ヴィヴァルディの「四季」をはじめとして楽章をまたいで、同じメロディを使ったり、少し変化をさせ表情を変えながら聴かせるものが多い。
蘇打綠の楽曲も同じような工夫がなされ、「四季」を通してアルバムを聞くと鳥肌がたつ。
四季シリーズにはそれぞれイメージ都市も設定されている。
第1弾の「春」は、台湾の台東を舞台にしてノスタルジックなフォーク調サウンドを中心にした一枚に仕上がっていますが、第2弾の「夏」は英国レコーディングで、ブリティッシュロックを中心にロンドンの夏を描いた作品となっています。今回第3弾の「秋」は北京が舞台です。新旧・東西の文化が交錯する街の雰囲気や、そこを行き交う人々の希望と失望が入り混じった心情を物語のように綴っています。
まとめなおすと、
- 春 : 台湾・台東が舞台(フォーク調サウンド)
- 夏 : イギリス・ロンドンが舞台(ブリティッシュロック)
- 秋 : 中国・北京が舞台(中華の伝統楽器などを取り入れている)
- 冬 : ドイツ・ベルリンが舞台(ジャーマン・ポップス・オーケストラと全編に渡り共演)
という感じだ。
一つ一つのアルバムから楽曲を紹介したい。
「春‧日光」
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「夏/狂熱」
「秋:故事」
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「冬 未了」
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ぜひ、これらのアルバムを通して聴いてみてほしい。
さりげなく同じメロディが使われている楽曲があったり、こういうコンセプトアルバムは様々な発見があって楽しい。
これまでの楽曲を楽しみながら活動再開を待ちたい
やっぱり蘇打綠も良いな…再認識。
いかがだっただろうか?彼らの世界観にハマりだすと抜け出せない。
活動休止期間は3年間と言われていて、残念ながら新作を聴けるのは少し先。
その間はこれまでに出た楽曲を聴きながら活動再開を楽しみにしたい。
「時の流れに身をまかせ」の中国語版「我只在乎你」のカバー
最後にテレサテンの「時の流れに身をまかせ」の中国語版「我只在乎你」のカバー。
蘇打綠 sodagreen Webサイト
蘇打綠官方網站| sodagreen Official Site
Sodagreen 苏打绿蘇打綠(@_sudalv) | Twitter
先日から引き続き、台湾友達のエリー(@melly_design)さんからお誘いいただいたアドベントカレンダーへ参加中です!
クリスマスまでの日を数える為に使用されるカレンダー。
「台湾」アドベントカレンダー
https://adventar.org/calendars/2731
おそらく、台湾好きのブロガーさん達が書き連ねていくと思います。
これまで自分の好きなバンドの事を掘り下げてみようと思い、「五月天 Mayday」や「滅火器 Fire EX.」に関することを書いて来ました。
C-POP【五月天Mayday入門編】GLAY・B’z・ポルノ・flumpoolともコラボ!
2017.09.24C-POP【滅火器 Fire EX.入門編】ハイスタやハスキンから影響を受けた台湾パンクバンドが今アツい!
2017.08.31もう一つ、私が大好きな台湾のバンドがあります。これは外せない。
それが「蘇打綠 Sodagreen」です。バンド名からして素敵なんですが…
彼らの歌声の綺麗さ・世界観は前に紹介した「五月天 Mayday」や「滅火器 Fire EX.」とは全くの別物です。
今回はそんな彼らの事を紹介します。
彼らのことが好きで昔から追っかけている人に比べると、私はまだまだファン歴が浅いです。
こんな紹介文を書くのは大変恐縮なのですが…
一人でも多くの人に知ってもらいたいと思ってまとめてみたいと思います。(特に日本での彼らの知名度は低いので…)