【台東】日本家屋を利用した魅力発信隠れスポット「寶町藝文中心」

2014年台湾旅行記・夏のぐるり台湾一周旅行番外編3|「寶町藝文中心」

ということで、前回の続きになります。

台東で一夜を過ごした翌朝。
お昼にはホテルをチェックアウトし、花蓮へ移動する予定だったので、台東で最後にどこか行っておきたいなと思い、朝ご飯を食べてから街へ繰り出しました。

そこで、たまたまたどり着いたのが「寶町藝文中心」でした。

台東の隠れスポット「寶町藝文中心」

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台東の観光情報が載っている本は日本にはまだあまりないと思います。私も「地球の歩き方」を片手にいつも歩くのですが、「地球の歩き方」の台東のページには「台東鉄道芸術村」「鯉魚山公園」「天后宮」「国立台湾史前文化博物館」「卑南文化公園」しか載っておらず、台東という場所がどのような歴史がある場所なのかなどがあまり解りません。

今回、ブラブラ歩いている所、たまたま行き着いたのが、以下の場所でした。

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「寶町藝文中心」(台東市政資料館)
http://tour.taitung.gov.tw/zh-tw/Travel/ScenicSpot/484/%E5%AF%B6%E7%94%BA%E8%97%9D%E6%96%87%E4%B8%AD%E5%BF%83
「寶町藝文中心」の地図はコチラ(google MAP)
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前回の記事でも書きましたが、台東にはたくさんの日本時代の家屋が残っています。台湾の景色の中に瓦屋根の日本家屋があるとついつい目がいってしまいます。

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この「寶町藝文中心」も見事な日本家屋で、しかも他と違い綺麗に修繕されて建ち並んでいました。気になったので、立ち寄ってみる事にしました。

一生懸命台東の魅力を伝えて下さる、とても親切なスタッフの方々

さっそく入ってみると、入り口におじさんとおばさんが2人ほど。最初は中国語で話しかけられましたが、解らないので「我是日本人。」と言うとカタコトの日本語ながら「あなた日本人?ようこそ!ようこそ!」と超フレンドリー。なんかホッとします。

建物の中の入り口のスペースには大きなパネルが貼られていて原住民の事や台東でのお祭りの事、日本時代の地図などがありました。それらをスタッフの方が一生懸命英語と日本語を交えながら説明をしてくれました。

さらに奥に入ると台東の街の歴史などが説明されているスペースがあります。
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中には日本の武士の人形もありました。
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こちらはひな人形。台湾で日本のものがたくさんあると、なんだか不思議な感じがします。
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これらの人形以外にも日本のものが数点、あとは他国の物も色々と置いてありました。「文化交流」が結構されているみたいです。しかし、台東という小さな街にこういったものがあるというのは意外な感じがしました。

というか、この建物自体が文化的価値があると思いました。
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こちらは玄関。なんだか素敵です。

「台湾デザインエキスポ」へ連れて行って下さる事に

さて、台東の魅力を紹介して下さったスタッフの方とお話しているうちになんだか盛り上がってきました。
スタッフの方は高校で先生をしているとの事。実は私もグラフィックデザインの教師をしていて、お互い教職という事で意気投合。

そこで、そのスタッフの方が「グラフィックデザインの先生?今台湾デザインエキスポをやっているのを知っていますか?」と言うので、知らないと答えたら「じゃぁ、今から連れて行きましょう!!」

ということで、なんと車に乗せて下さり、急遽デザインエキスポへ行く事に!なんて優しいんだ。
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到着、テンションがあがります。
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場内はとても広い!そして、暑い!直射日光がキツかった。
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広い場内に白い建物。ここは元々は砂糖工場だったようです。
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中には絵画から立体物まで、様々なデザインの物がありました。
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こちらは石垣島のブース。
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石垣島の名産品などが紹介されていました。
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さて、グラフィックデザインはというと、台湾の特産品などのパッケージのデザインなど、色々と見所一杯でした。
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台湾のグラフィックデザイン(平面設計)はレベルが高い様に感じます。中には日本人のデザイナーが手がけているものもある様ですが、以前仕事で中国のグラフィックデザインに触れていた事もあって、大陸との違いに驚かされます。大陸は良い意味でも悪い意味でも伝統を守り、それがデザインにも表現されしまい、どうしても保守的なものになりがちです。
台湾のデザインは基本繁体字と英語のみを使用しているので、ひらがなが入る日本語のデザインより文字組などはしやすいのかもしれませんが、どれもとてもカッコいい。
台湾のグラフィックデザインに関してもボチボチ色々と調べたり注目をしているので、今度記事を書いてみたいと思います。

ということで、「台湾デザインエキスポ」も観終わり、台東までまた車で送って下さいました。
スタッフの方、ありがとうございました。

台東では地元の人との交流がほぼ無く、なんか寂しいまま離れないといけないな〜と思っていたところ、たった半日ではあるのですが、とても濃いお話や体験をする事ができました。

こちらの「寶町藝文中心」(台東市政資料館)、スタッフの方の「台東の魅力をもっと伝えたい!!」という熱意がとても伝わってきて、非常に良かったです。是非、台東に行った際には立ち寄ってみて下さい!

続きの投稿:

(超不安)台東市内から「台東駅」へのバスでの移動の仕方

2014.12.23

2014年台湾旅行記・夏のぐるり台湾一周旅行・目次

1日目|日本人経営の「ゲストハウス・プリ」を拠点に台湾の中心「埔里」を観光
2日目1|映画「セデック・バレ」の舞台・日本時代後期、最大規模の抗日暴動事件のあった「霧社」へ
2日目2|「埔里」からバスで「霧社」を経由して、台湾のスイス「清境農場」へ
3日目1|高雄から廟や歴史的建造物が街中にたくさんある台湾の京都「台南」へ
3日目2|台南で林百貨など日本時代の建築物を巡ったら、安平豆花で一休み
4日目1|高雄から海沿いの素晴らしい景色の路線を電車で「台東」へ移動
4日目2|台東駅から市内へバスで移動、どこか懐かしい雰囲気の「金安旅社」へ宿泊
4日目3|台東で文化公園・鯉魚山公園など、自然と日本家屋が多く残る街を歩く
5日目1|台東市内から台東駅へバスでの移動の仕方、そして初の「花蓮」へ
5日目2|花蓮の駅から市街地へバスで移動、日本語ペラペラのおばちゃんが営む「金龍大旅社」に宿泊
5日目3|レトロでオシャレなお店に海沿いのサイクリングロードが素晴らしい「花蓮」の街

番外編|ゲストハウス「あひる家」で出会った旅の仲間と朝食を食べに「興隆居」へ
番外編|台東へ行ったら立ち寄りたい!日本家屋を利用した隠れスポット「寶町藝文中心」←今ココ

ユウキ
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ABOUTこの記事をかいた人

神戸・塩屋出身 / 明石でフリーランスグラフィックデザイナー1年生。デザイン事務所→広告代理店→専門学校教員→現在。 中国語を勉強中。 C-POPは五月天・滅火器・蘇打綠推し。